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はいんりひ・はいね。

毎日うだるような暑さですね。
東医体終了後はバイトと高校時代の友達に会う日々です。
そんな合間に、数少ない夏休みの課題をやってみました。

選択科目「ドイツ語文化」の課題なので、そんなに気合い入れなくていいんだけどさぁ
やり始めるととまらないんだよねぇ
なんてったってセミ文系だからww

ドイツ語文化の課題は自由課題でした。
いつも授業でなにしてるかっていうと、ミュージカル「エリザベート」やオペラ「こうもり」などのDVDを鑑賞し、時たま先生が解説してくれるというゆるい授業で、いつも部活前の90分をのんびり休憩している感じです^^*
そもそもエリザベート好きな私にとってはかなり楽しくて、出てるだけで単位もらえるなんてという感じ。
まぁレポートあるけどね。

で、自由課題はハプスブルク家についてだと広くて止まらなくなりそうなので、エリザベートが愛した革命詩人「ハインリヒ・ハイネについて」としました。
ハイネ軽く調べてる人がこのブログにたどり着いたらラッキーだろうし、エリザベートがハイネを愛した理由がなんとなくわかって面白かったので載せてみます。
そのほかカテゴリーなんてひさしぶりだなぁ笑

::::::::::::::::::::::::::

「ハインリヒ・ハイネについて」

Ⅰ.はじめに
 前期ドイツ語文化授業において、長くミュージカル「エリザベート」を扱った。その中で、エリザベートがハインリヒ・ハイネの詩を愛し、フランツ・ヨーゼフと離れて旅をしている時などによく読んでいたことを学んだ。エリザベートはハイネの詩のどのようなところに惹かれていたのか。ハイネについて全くの無知であった私は、ハイネの詩を知ることによって、ドイツ語文化のひとつの文学としての観賞のみならず、エリザベートの心情理解に繋がるのではないかと思い、ハインリヒ・ハイネについて調べ、実際に詩を読んでみることにした。

Ⅱ.ハイネの人物像
 1797年(生年月日には諸説ある)ドイツのライン河畔のデュッセルドルフ市に生まれる。両親はユダヤ人。ハイネの幼少時代、デュッセルドルフ市はフランス革命軍に占領され、封建ドイツの制度が除かれた明るい自由と平等の空気が漂っていた。だが、彼の家に泊まっていたフランス軍の鼓手によってフランス精神を叩き込まれ、ハイネが革命の詩人となる基盤を作ったともいえる。また、ユダヤ人であったことから、近代ドイツ社会であらゆる圧迫を受けており、ユダヤ主義やドイツ人の卑屈への嫌悪と憎しみを持っていた。しかしドイツの国自体への愛国心は強くあった。
 1827年「歌の本」を出版。ロマン主義的であり、詩人の若々しい情熱や苦悩が民謡調で鮮やかに映し出されている。大部分は作者の恋愛体験から生まれたものであり、「若き悩み」「抒情挿曲」「帰郷」「ハルツの旅より」「北海」の五部からなる。「ローレライ」を含む「帰郷」の諸作は長く愛されている。
 1830年に起こったフランス7月革命により、ハイネは社会活動家としてドイツ解放のために呼びかけるが革命の春は祖国から遠く、自発的にフランスに亡命する。パリに移り住んでから様々の文筆活動を展開するようになり、空想的社会主義の思想の論著「ロマン派」や「ドイツ宗教・哲学史考」を残す。1843年にマルクスと知り合い、共感共鳴し、自分の革命的本質を「詩人」として発揮していくことになる。「ドイツ 冬物語」「アッタ・トロル」「新詩集」などの長編叙事詩が代表作である。
 1846年頃からハイネは不治の病である筋委縮症にかかりながらも、「歌の本」「新詩集」に次ぐ三大抒情詩である「ロマンツェーロ」を執筆。これはドイツ、フランスの近代詩へ影響を与えていった。
 ハイネは単なる抒情詩人とも革命詩人ともくくることはできない。死に臨んだ晩年まで衰えることなく続いた永遠の若さと向上性が彼の精神を特徴づけており、詩的使命を果たした伝説や謎が多い詩人であるといえる。

Ⅲ.ハイネの詩を観賞する
 まず、ハイネの若かりし頃の詩についてここでは「歌の本」より「ローレライ」を取り上げてみたい。
 ローレライは、ライン川流域の町ザンクト・ゴアルスハウゼン近くにある、水面から130mほど突き出た岩山のことであり、スイスと北海をつなぐこの河川でも一番狭いところにある。ローレは妖魔、ライは岩を意味する。あらゆる詩人がローレライをテーマに詩を残している。また、フリードリヒ・フィリップ・ジルヒャーやフランツ・リストなど多くの作曲家がハイネの詩に曲を付けている。
 ローレライにたたずむ金色の櫛を持った美しい少女に船頭が魅せられると船が川の渦の中に飲み込まれてしまうという伝説を詠んでいるといえるが、従妹アマーリエへの失恋の傷心から生まれた詩とも考えられている。繰り返しの美しい技法となだらかな佳調が連続しているが、水の中に導くことに不可抗の狂乱を描いており、最後の破壊的な一節がハイネらしいといえる。

 また、革命的な詩についても扱ってみたい。「ロマンツェーロ」より「世のならい」を引用する。この詩は聖書のルカ福音書第19章第26節から生まれた皮肉と言われている。ドイツ政府のユダヤ主義に対抗しキリスト教に改宗するはめになったハイネの歴史を考えるとおかしくない。病魔におびやかされながらいわゆる「しとねの墓穴」から歌った、社会悪の矛盾を貫いた絶唱といわれる。階級社会の現実をえぐり出し、第二節はさらに痛切に「生きる権利」を通して、下らない人間の批判を行っている。わざとらしい詩的表現を使わず平易な言葉で書かれ表現されているところに秘められた破壊力がある。

Ⅳ.ハイネの詩からエリザベートの思いを考える
 エリザベートは父の持つ自由な気風を受けて育つものの、オーストリア皇帝の嫁として王室に入り、封建的な生活を送ることになる。このことに耐えられずに放浪の旅をし、しばしばゾフィと対立をしていた。
 ハイネの詩は見て来た通り革命的である。ハイネは、戦争をやめて、平和のために諸国民が団結すべきだという主張を持っていた。エリザベートはというと、封建的な制度の籠の中で自由を奪われ、政治の場に意見をすることはできなかった。また、フランツ・ヨーゼフはエリザベートの美貌を連れて様々な条約締結を成功させてきた。一部の国同士の繋がりを作っていくこと、階級を付けることによる統治に疑問を抱きながらも、それに意見できず政治を進めるハプスブルク家について行くことしか出来なかったエリザベートにとって、声を大に叫ぶハイネは憧れであり、尊敬する人物であったのではないかと思う。ハイネの詩を読むごとに、一層自由に対する羨望も強くなったのだろう。
 ハイネの恋愛に関する詩をとっても、情熱的で自然を愛した描写がエリザベートの心をくすぐっていたのではないだろうか。ハイネの詩にあるような雄大な川、森を感じる機会はなく、皇后となっては恋愛に溺れることもない。あらゆる面で感じられるハイネの強さと自由さのある詩は、エリザベート自身持つ事が叶わない欲求として具現化されており、エリザベートが陶酔していたのではないかと考える。

■ローレライ   (「歌の本」より)

どうしてこんなに悲しいのか
わたしはわけがわからない
遠い昔の語りぐさ
胸からいつも離れない

風は冷たく暗くなり
しずかに流れるライン河
しずむ夕陽にあかあかと
山のいただき照りはえて

かなたの岩にえもいえぬ
きれいな乙女が腰おろし
金のかざりをかがやかせ
黄金の髪を梳いている

黄金の櫛で梳きながら
乙女は歌をくちずさむ
その旋律はすばらしい
ふしぎな力をただよわす

小舟あやつる舟人は
心をたちまち乱されて
流れの暗礁も目に入らず
ただ上ばかり仰ぎみる

ついには舟も舟人も
波に呑まれてしまうだろう
それこそ妖しく歌うたう
ローレライの魔のしわざ



■世のならい (「ロマンツェーロ」より)

どっさりありゃすぐにまた
うんとどっさり殖えるだろ
ちょっぴりしきゃ無えやつあ
そのちょっぴりも奪られちゃう

無一文なら仕方がねえ
墓でも掘るさルンペンさん
生きてる権利があるなんざ
なにかもってる奴だけさ


元となった聖書:ルカによる福音書第19章26節
「ムナ」のたとえ より
『言っておくが、誰でも持っている人は、更に与えられるが、持っていない人は、持っているものまで取り上げられる。』


Ⅴ.おわりに
 ハイネを全く知らなかったが、彼の生涯・作品を調べていくうちにエリザベートが好んでいた理由が私なりに理解することができた。上に取り上げた作品以外にも目を通したが、はじめの頃に書かれた詩からは妖艶な美しさを、晩年に描かれた風刺的な詩からは荒々しさを感じ取ることが出来る。同じ人物が書いたとは思えないようなものもあった。一人の詩人の経験、環境が大きな感情を作り変えていくことになることを肌で感じた。昨年ドイツ語を履修していたとはいえ、元の詩を味わえるというレベルではないため、ドイツ語を理解していたら一層詩の観賞に何か感じることがあったのではないかと思い、残念である。
 ハイネの詩を読むことで、作品のみならずエリザベートの心情理解にも繋げることができて良かった。今後もヨーロッパの歴史を追う機会があれば、ハイネら革命家の存在が与えた影響を考えていきたい。

Ⅵ.参考文献

世界詩人選08 ハイネ詩集 井上正蔵 訳 (小沢書店1996年 第1版) 
ハイネ恋愛詩集 田中克己 訳 (角川文庫 昭和53年 第22版)
ハインリヒ・ハイネ―愛と革命の詩人― 井上正蔵 著(岩波新書 1981年 第20版)
聖書 (日本聖書協会)
ウィキペディア(文献中に登場した人物、歴史的順序を調べるために用いた)

:::::::::::::::::::::::::::::

こんな感じです。
他のも書き終えたし、これで夏休みのレポは一応終わり!
だって夏休みもあと2週間切ってるからね!

orz

ということで、皆様もよい夏休みを。
ハイネをペタリ☆
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