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ろくろと海と青春18切符!加賀女ふたり旅♪

「陶芸やりたいんだけどさーどっか行かない??」
という急なメールが来た私のテスト期間。

「海が見たいんだよねー」
っていう私のわがまま。

安くいっぺんに済ませられないかなー。たとえば青春18切符とか…!

そんな無茶なやり取りから始まった企画。テストが終わって予定を組み始めて…スカイプで夜な夜な会議を繰り返し、出発日は会議開始の翌々日とゆう急なことに。笑

鉄道が得意な←まっくすの全面協力を得てなんとか形になりました。
ひどいもんだよね、まっくすに真夜中スカイプして「ろくろがしたくて、海が見たくて、青春18切符使いたいんだけどおすすめあるー?」って聞いたからねw場所すら決めていただきましたm(._.)m

3/2-3/4の3日間、小中高一緒の気の置けない親友とともに旅をしてきました。
今回はそんな旅の記録です。

3/2の23:55発の新宿からの夜行バスに乗って金沢駅へ。目が覚めると雪景色ー!スキー以外でこんな雪深い町に来るのは初めてだなぁと寝不足の上にテンションがあがっていきます。加賀温泉駅行きのバスがとれず(何しろこんなに急なので)、金沢駅からしらさぎ56号に乗りました。30分の移動に1980円という日本の交通費の高さに愕然とする二人。バス移動中SAで買った京都加悦のかに棒ずしを食べながら優雅に移動です笑

加賀温泉駅からはCANBUSという周遊バスが1時間に1本ぐらい出ており、1日乗車券を使って廻ることにしました。まずは海周りのバスに乗って、加賀月うさぎの里へ。うさぎが放し飼いされてるの!ふつうにそこらへんにいるの!(*´ω`*)寒くないのかなー?と思ったらまぁるくなってる子もいたりして。うさぎが地域を水害から守ったという言い伝えから、うさぎにはツキがある、と地域の人に愛されている動物なんだそうです。たくさんのうさぎに癒されましたぁ。せんとくんのデザインで有名になった彫刻家、籔内佐斗司(やぶうち さとし)さんの作品が園内にたくさん!この地域出身らしいです。せんとくんそっくりのちょっと怖い像とか、可愛い動物の像とか…個性的で面白い銅像の数々でした。
tsukiusagi

続いて海周りのバスに乗って橋立漁港で下車。セルフサービスでお魚をチョイスし定食をいただける「マルヤ水産」さんでヒメギスの塩焼きと鱈の煮付けを600円という破格で堪能し、海沿いをお散歩。目指すは尼御前岬。だんだん雲行きが怪しくなっていきます笑。途中海に思い切り近いところまで行ったり、地元の魚屋さんでひものを買ったりしながら、海風を全身で浴びていきました。かれいとはたはたのひものを買いました。これさー東京のデパートで買ったら3倍くらい値段して新鮮さが半分なわけですよ。帰りちょっとにおいが…ってなりましたが、家帰って食べたらほんとに美味しかったぁ(*^_^*)
話それましたが笑、尼御前岬へ着くころ…この日一番の吹雪でした…。金沢も最近暖かい日が続いていたのに、今日に限って寒かったんだとか。吹雪の中、コートやカバンに雪を積もらせながら岬の先端へ。まっしろ。何も見えない。すーっとたまに岬の向こう岸が見えるんだ。きれいな松があるらしい。大荒れの日本海、音、力強さ。畏怖に近い感動。写真には残せないけれどとっても良かったです。心を丸洗いしたかったから、目標は達成しました(´`*)
amagozen
岬の先端へ行く途中の道。まっしろ感しか伝わらないよね笑。どの季節にかはわかりませんが、義経逃亡の際に自分の存在が邪魔になるからとここの岬から身を投げた尼御前。それもこんな雪の日だったのでしょうか。ひとりで、怖かっただろうね。辛かっただろうね。少し歴史に思いを馳せる。

CANBUSは一度加賀温泉駅に戻り、今度は山周りに乗車!ゆのくにの森に向かいます。ここは石川県の特色ある伝統工芸品づくりを体験できる場所。この施設全体がかやぶき屋根だったりすごく時代劇の中にいるみたいな不思議と落ち着く空間。そこで果たしてきましたよ、ろくろ!
rokuro
石川県といえば九谷焼。手前二人が私たち。実は佐渡で一度ろくろをやったことがある私でしたが彼女は初めて。土の厚みを指先で感じながら上へ上へ、そぉーっと伸ばします。指先に神経研ぎ澄ますとわかるんだよね。おおげさに言えば土との会話。いやこれすごい大げさに聞こえるんだけど笑、たとえばヨガしてる時って自分の身体と会話するんだよね。今日はここの筋肉が硬いかなとか血の巡りが悪いところを神経集中することで感じられるの。その時の無の感覚に近い。わかるかな。
あと九谷焼といえばあのきれいな色彩ですよね!完成しているお皿に絵付けもしてきました。彼女は牡丹、私は椿を。焼きあがるとちょっと色が変わるんだって!楽しみだなぁ。

また、石川県の伝統工芸品といえば輪島塗ですよね。箸に先の細い彫刻刀で絵柄を掘り、職人さんが漆を塗ってくれて金を入れてくれる(沈金)という体験もしました。掘っているときは細い筋しか見えないのですが、金を入れた瞬間、感動。ぱぁーっと浮かび上がる絵柄。下絵があるわけじゃなくて、デザイン集が置いてあって、これ全部私がやったんだよ?すごくない?(´ω`)(どや)売り物みたいに仕上がる喜びです。ついでに言うと絵柄をまわすと隣の箸と繋がるデザインがすごく好きなんだよね、だからやってみた。うまくいきましたよー。衣裳部や解剖で鍛えた器用さ?が役に立ったかなぁ笑
wajima
彼女は梅を、私はあやめを掘りました。右のお箸の下に名前の一文字の刻印も入れてみたりして…笑


ゆのくにの森、系列の、ゆのくに天祥に宿泊。温泉卵を自分で作ってその場で食べられたり、「二日酔いと恋の病が治る水」っていう源泉が飲めたり笑、サービス満点の旅館でした!温泉がたくさんの種類あるのが特徴で、食前食後でお風呂を楽しみました。朝は寝坊して入れなかったんだけどね笑。ごはんもすごく美味しかったー!旬の鰤、加賀の治布煮、若狭の蟹!ひなまつりということで桜餅入りのお吸い物なんて粋な演出も。地酒の飲み比べをしまして笑、さすが米どころ…美味しかった(*^^*)幸せすぎて死ぬんじゃないかな?死んでるんじゃないかな?ってずっと言ってました。笑


夜な夜な語る語る。あんなに温泉入って日本酒飲んで眠いんだけど、なんか尽きない、話し足りない。いんすたぐらむ。で書いたとおり、ずっとずっと辛かった。だいぶ時間が解決してくれてたんだけど、それでも何かが残っていた。もちろんゼロになんかできないんだけど、でも、お互い心の奥にある不安とか心配とかさみしい辛い苦しいを全部吐露して、反省してみたり前を向いてみたり。気がつけば4:30。


翌朝、蟹の出汁をとったお味噌汁から始まるという豪華な朝を迎えて、ホテルから加賀温泉駅に向けてバスに乗ったのは8:45。加賀温泉駅でお土産を買って…。
いざ、青春18切符の旅へ♪♪
seishun18
まっくすに教えてもらったのは、ほくほく線を使った越後湯沢を通る北回りルートだったのですが、お天気的に雪が心配で…乗り換えは多くて大変だけど、西ルートで帰ることにしました。

9:43加賀温泉 北陸本線→10:17福井 …降りて早めのランチ!福井といえばソースかつ丼!ということで、ヨーロッパ軒総本店まで行ってきました。駅から徒歩10分ほどのところ。あつあつ薄いかつに甘い特製ソースは美味しかったなぁ…東京の卵とじのかつ丼よりしつこくなくて好きかも知れないです。店を出ると急に雪降ってきました。この旅二度目の吹雪。お土産の紙袋が破けて雪の上に散らばるというハプニングも笑 
11:54福井 北陸本線→12:55敦賀
13:19敦賀 北陸本線→14:01長浜
14:07長浜 北陸本線→14:16米原
14:30米原 東海道本線→15:04大垣
15:11大垣 東海道本線→16:39豊橋
16:41豊橋 東海道本線→17:15浜松
17:20浜松 東海道本線→19:52熱海 …ここでお腹が鳴りました笑。駅弁が買えれば完璧な旅!って感じだったのですが、もう売店の駅弁は売り切れ。改札から出てあたりを見渡すも、すでに町はしんとしておりました…結局買ったのはマンハッタンバーガー笑。始発で縦乗りの席を獲得し、マックの香りを申し訳なさで急いで胃袋に押しこみました、でも、美味しかった(*^^)v
20:18熱海 東海道本線→21:54品川

青春18切符はふたり揃って下車しなければいけないのでここでいったん下車。あとはそれぞれの自宅へ向かいました。結局家に着いたのは22:30近くになりました。冷静に考えて…よく乗ったなー!と。旅館でたの8:45だからね?笑
夜行バスからの夜更かしおしゃべりで睡眠欲が強かったので、鈍行の窓から注ぐうららかな春の日差しを浴びて、うとうとまったり、ゆったり、ことことゆられていきました。彼女は寝続けましたが、私は夜寝られなくなりそうなので読書しました。なんともぜいたくな時間の使い方です。こんなに各駅停車に乗り続けたのは初めて!上見るとわかるように、走らないと乗り換えられないところや、寒い中やることなくて待ちぼうけ…など乗り換え時間もまちまち。妙なスリル、楽しかったなー。


旅行のよさ、まさに非日常であること、ですね。
私の中のもやもやしていたものは、新しいものの波の中で小さくなっていきました。私が住んでいる世界はほんの一部にすぎないってこと、忘れていました。視野を広げて生きたいと思っていたけれど、いつのまにか私は一人の人を中心に回っていて、そのつながりが切れた途端、何もかもが終わってしまったような気がしてしまったの。
雪深い地域に生まれて、たとえば漁に出て、ひものを作って、その人生を過ごす人がいる。その人の周りに、その人をささえる環境があって、小さな笑顔と幸せがあって、その人の世界ができている。それでいい。
今の私にある身近な幸せを忘れていたよ、ゆとりがなかったけれど、じんわりと感じたよ。やっとやっと思い出す事が出来たよ。こんな友達がいて、大切な家族がいて、充実してる日々。最高じゃないか。失ったものもあったけれど、成長もできた。過去になったものは戻らないけど、それも間違いなんてどこにもなかった、それでいい。


こんな景色があって、こんな自然があって、ここに生きる人がいる。
もしもう一度辛くなったら、目の奥にめいっぱい焼きつけた雪景色を、感じた人の温かみを、思い出そうかなと思った。


いい経験もできたし、なんとなぁく成長できました!素敵な旅をありがとう!

たくさんのパチリとともに。加賀女ふたり旅、長文見てくれてありがとうございました^^*


***Special Thanks to まっくす***
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